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2011年、2012年と2年続けて、100人の作家さんと一緒に、阪急うめだ本店にて、クリスマスイベントを開催しました。そのときのイベントでご一緒させていただいた100人の作家さんの作品を掲載した本を作りました!『絆BOOK』(2011年版)と『心に灯りを―。作家100人が紡ぐハンドメイドの贈り物』です。詳しくはアズ・ブリッジのサイトをご覧ください。
『絆BOOK』、『心に灯りを―。作家100人が紡ぐハンドメイドの贈り物』はメルスリーショップでも購入できます。 メルマガ「暮らしをしあわせにする本」 毎週水曜日(をめざして)に発行。 カテゴリ
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こんにちは、須藤敦子です。
新緑が目にまぶしい季節になってきました。 「ああ、これから夏がやってくる!」 開放的で、なんか新しい出会いがありそうで、ワクワク、ドキドキ・・・。 私のなかの「夏」のイメージは、笑っちゃうほど10代の頃のまま。 ハッピーな気分を先取りできる「初夏」は、 楽しいことを待ちわびる、期待に満ちた季節。 雨が降るたびに、むせかえるような、濃い匂いを放つ緑たち。 大げさですが、「生きていてよかった!」と感じてしまう。 と、前置きが長くなりましたが、今回、ご紹介する本は、新緑の季節に必ず、読み返したくなる、 『園芸家12カ月』(カレル・チャペック著 小松太郎訳 中公文庫刊)です。 著者はチェコの生んだ最も著名な作家のひとり、カレル・チャペック。 英語版が出版されたのは1929年ですから、今からもう80年以上も前。 それ以来、全世界で読み継がれ、日本でもいまだに版を重ねている、 ベストセラーの園芸書(園芸エッセイか)です。 物語は、「○月の園芸家」という章立てになっていて、それぞれの章に、その月にしなければならない園芸家の仕事が、滔々と、でもユーモアたっぷりに綴られています。 ところどころに差しこまれた挿画は、カレルの兄、ヨゼフ・チャペックが描いたもの。 こちらもユニークで、このエッセイをさらに味わい深いものにしています。 「5月の園芸家」のテーマは、「恵みの雨」です。 園芸家のいちばんのたのしみ、自慢として、ロック・ガーデンについて語っています。 チャペックに言わせると、ロック・ガーデンの持ち主は、「単なる園芸家」というだけでなく、「蒐集家」であり、さらに「偏執狂患者の一人」(!)なのだそう。 チャペックは、その「蒐集家」について、こんなふうに話しています。 「たとえば、諸君の庭にカンパニュラ・モレッティアーナがみごとに育っているところを、こういう男にチラッとでも見せたらさいご、夜になると盗みに来る。ピストルを片手に、殺す覚悟で。それを手に入れぬことには、もはやこの世に生きていられないからだ。気が小さいか、ふとりすぎて盗みに来られないときには泣いてねだるだろう」 「ふとりすぎて」なんて発想するところが、なんかクスッという感じです。 章題となっている「恵みの雨」については、 「ひと雨くるといいですねえ」 「そうです、ひと雨降ってくれないと困りますよ」 といった、園芸家同士の、雨についての会話が、いろんな形で繰り返されています。 野球好きやサッカー好きが、前日の試合の結果について、小1時間はゆうに会話が続けられるのと同様、園芸家にとっての天候の話題も、湧き出でる泉のごとく、ネタは尽きません。 さて、私は、といえば・・・。園芸家にはほど遠い。 お天気の話題なんて、ものの3分も持ちません。 冬は寒いからといって、夏はハチがこわいといって、ベランダに出なくなる、典型的な「にわか園芸」です。その私が唯一(といってもいい)、土をいじるのが、そう、この季節。 玄関に3つだけ植えた、色違いのゼラニウム。 そのプランターの土から、むくむくっと双葉がでてくるタイミングなのです。 この双葉、見た目はアサガオの双葉。もう何年も、このかわいい双葉に心うばわれ、せっせと間引きをし、ラティスを設置し、水やりをしてきました。 だけど。 もう今年はもうだまされない、と心に誓います。 なぜなら、この双葉は、アサガオ‘もどき’なのですから。 色鮮やかな大輪は決して咲かず、申し訳程度に小さな白い花をつけるだけ。 その事実にもう何年、がっかりさせられたことでしょう。 今年こそ、‘もどき’を一掃し、園芸店に足を運んで「大輪の朝顔」の買わなければ・・・。 双葉から本葉が伸びるその前に。 わっ、今日、写真を撮ったら、もう本葉が出てきている! ──────────────────────── ◆目次◆ 庭をつくるには 園芸家になるには 1月の園芸家 種 2月の園芸家 花つくりのコツ 3月の園芸家 芽 4月の園芸家 労働の日 5月の園芸家 恵みの雨 6月の園芸家 野菜つくり 7月の園芸家 植物学の一章 8月の園芸家 シャボテンつくり 9月の園芸家 土 10月の園芸家 秋のうつくしさについて 11月の園芸家 準備 12月の園芸家 園芸家の生涯について #
by teshigotoclub
| 2012-05-16 22:27
| 暮らしをしあわせにする本
こんにちわ。須藤敦子です。
本日、「暮らしをしあわせにする本」のカテゴリーに、『うちカフェインテリア』をアップしました。 そこには、書き切れなかったことを、少し綴りたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ずっと前。 まだ私が出版社に勤務していた頃のこと。 私より1つ上の先輩編集者が、新人を前にこんな質問をしました。 「みなさん、編集の仕事でいちばん大切なことって何だと思いますか?」 新人たち「・・・・・」 「それは、愛です」 と、彼はいいました。 彼のパーソナリティを知る人々の間からは、「クスッ」という笑い声が漏れた。 さもありなん、という感じで・・・。 でも、彼は真剣で、ウケ狙いではなかった(と思う)。 そしてその答えを聞いた私も、「そうよね」と、これまた深々と、そっとうなずいた。 愛を込めたい。 いつもそう思いながら、ものづくりに携わっています。 正確にいうと、そうありたいと、日々、あがいています。 「それは、愛です」の言葉、 私ならきっと、「編集に必要なのは、みんなの愛をつなぐこと」という言い方になるかもしれない。 今回、一冊まるごと編集させていただいた、『うちカフェインテリア』という本。 その主食部分は、『ひとり暮らしをとことん楽しむ!』というインテリア誌に掲載された、人気のうちカフェ実例の再編集で構成しています。 再編集ものを、さくっと編集することもできたけれど、私は、どうしても、ねちねちと、からんでいきたかった。 うちカフェインテリアを楽しんでいるみんなに、 「ねえ、うちカフェのどんなところがいいの~?」 って尋ねてみたかった。 のこのことお宅を一軒ずつ訪ねて回りたい気持ちを抑え、私はやむなく「うちカフェ一問一答」というQ&Aを作り、再登場をお願いするみんなに送った。 果たして、みんなの答えは、素晴らしかった。 「『うちカフェ』から連想される言葉は?」の問いに、 「自分に戻る時間」、 「幸せのおすそ分け」 なんていう回答もあって、その感性の素晴らしさに、感動し、心が震えた。 うちカフェタイムのお気に入りBGMも、みんな丁寧に教えてくれた。 そのひとつ、ひとつをググり、YOUTUBEで何度も聴いた (そんなことしているから、原稿が遅れるわけです・・・)。 この本の製作中、 みんなから寄せてもらった「うちカフェ一問一答」の回答は、私の宝物でした。 プリントしてホッチキスでとめ、毎日少なくとも1回は読み返しました。 そうすると、再掲載を快諾してくれたみんなが、この本の製作を応援してくれているような気持ちになり、心底励まされ、力が湧いてきました。 そして次第に、「この本は、この人たちと一緒に作っているんだ。みんなの愛がつまった一冊にしたい」と強く思うようになりました。 この本のいちばん最後のページ、「うちカフェインテリア A to Z」。 じつはこのページ、今回、登場願った17人の「うちカフェ一問一答」の回答がベースになっています。 みんなが教えてくれたBGM、インテリアショップなどをピックアップし、できる限り簡潔に解説しました。 だから、このA to Zは、ぜんぜんスタンダードじゃなく、かなりマニアック。 でも、私はこのページに、「みんなで作った感」、「この本だけの A to Z感」を出したかった。 *************** 「愛」についての後日談。 ある起業家たちの集まりで、スポーツジムを経営する社長が、冒頭の先輩編集者と似たような質問をしました。 「みなさん、仕事をするうえで、いちばん大切なことは何だと思いますか?」 私はそのとき、手こそ挙げなかったが、胸のうちで叫びました。 「愛よ、愛。愛に決まっているじゃない」と・・・。 しかし、彼の答えは違いました。 「それは、集中力です」 愛を込めたい、つなぎたいという思いが強くなればなるほど、ものごとはいっこうにまとまらず、進まない。 あっちへふらふら、こっちへふらふら。思いは移ろい、時間だけが、残酷に過ぎていく・・・。 私に足らないのは、集中力。というか、締切を守る能力か・・・・(恥)。 『うちカフェインテリア』、 愛が深すぎて、製作中、進行面では多くの方にご迷惑をおかけしました。 そんなこんなで、みんなに助けられながら、必死で原稿を書き、校了し、本屋さんに並びました。 感無量、です。 ああ、『うちカフェインテリア』の見どころを書くつもりが、思いのたけを綴るばかりとなってしまいました。 この本への愛は尽きることなく。 各論は、また。 (おまけ) こちらのデザインは、ボツになった表紙案。 私は、こっちの表紙も大好きだった。 #
by teshigotoclub
| 2012-05-04 16:35
| 編集ノート
こんにちは、須藤敦子です。
今回ご紹介するのは、4月27日に発売された新刊、『うちカフェインテリア』(主婦と生活社刊 980円)です。 またしても禁じ手ですが、こちらは、私が編集を担当させていただいた本です。 ちょっとだけ話がそれますが、今年の初め、自分自身で心に誓ったことがあります。 それは、「消化試合のような仕事をしないこと」。 会社員人生をおしまいにして、ひとりでゆるゆると仕事を始めて、今年で4年め。 出版社に勤めていたときは、仕事の発注側だったけれど、今は、受ける側。ぼけぼけしていると、つい受け身、こなすだけ、になりがちです。 今年はそれを意識的に排除し、なんでも自分自身のものとして全力投球しよう、と決めました。 独立4年目にして遅まきながら、なのですが・・・。 その「誓い」をたてて、今年最初のお仕事が、この『うちカフェインテリア』の編集です。 もう何年前からでしょうか、カフェが人気になったのは・・・。 私が出版社を辞めた年、そう、2006年のころは、「雑貨」というのがキーワードでした。 雑貨屋さん風の手作りとか、私も担当雑誌で何度となく特集し、表紙には必ず、「雑貨」の文字を躍らせていました。 そんな自分自身の体験もあいまり、この「うちカフェ本」のお話をいただいたとき、自分なりに、2012年今現在の「うちカフェ」の姿をとらえたいと思いました。 「うちカフェ本」の母体は、ひとり暮らしのインテリア雑誌、『ひとり暮らしをとことん楽しむ!』編集部。 持ち家のインテリアを自在に楽しめる主婦の人たちよりも、仮住まいだけど、インテリアをそれなりに楽しんでいる人たち、そんな姿を思い浮かべながら考えました。 そして、自分用に(!)、書き綴ったコンセプトはこんな感じの文章。 少し前、「雑貨屋風」というのが人気だった。 「好きなものに囲まれていたい」―。 そんな女性たちにとって、雑貨屋さんはまさに夢の空間だった。 そして今。感度の高い女性たちのアンテナに響くのは「カフェ風」。 そこには、「座って、くつろげる空間」というのが、なにより求められる。 だから、椅子だったり、テーブルだったり、照明だったりにこだわる。 半径1メートルの自分空間をいかに心地よく演出するか。 そんなことだと思う。 「半径1メートルの自分空間」。 決まりました、自分なりの「編集コンセプト」。 よし、そんなイメージで「うちカフェ」を考えてみよう・・・・編集製作をスタートしました。 「半径1メートルの自分空間」という「うちカフェスタイル」を、 新鮮なものとして、世の中に送り出すために、どうしても必要だったのは、 それを形にしてくれるアートディレクターであり、デザイナーでした。 TUESDAYさんに頼みたい。 TUESDAYさんは、私が世界一素敵と思っている『fog』のカタログや『around fog linen』をデザインしたデザイン事務所。 もうTUESDAYさん以外には考えられないほど、思いが募り、思い切ってfogの関根さんに相談しました。 「雑誌はやっていないと思うけど、直接、相談してみたら?」と、背中を押され、ドキドキの思いで、TUESDAYさんにお電話したのです。 「うちカフェ本」のデザインをお願いしたいと、それはもう、中学生並みのストレートさで、頼みこみました。 大変、大変、お忙しいスケジュールのなか、「一度、お会いしましょう」といってくださり、晴れて、「うちカフェ本」のデザインをお願いできることになったのです。 そんなこんなで、製作を進めていったのですが、 この本のなかで、なんといっても、おすすめなのが、17人のうちカフェスタイル実例です。 巻頭特集には、古い家で、うちカフェを楽しむ4人のスタイルを紹介しています。 表紙にもお写真を使わせていただいた、トップバッターの山本さん&伊藤さんカップルは、益子在住。 山本さんは革作家さんで、古~い家に隣接するプレハブ小屋で、日々、革小物を作っています。 眠るのも、食べるのも、この部屋、というこじんまりとした「リビング」。 その片隅に置かれたコーヒーセットは、「喫茶山本」と名づけられ、ゆらゆらと湯気をたてながら、芳しい香り。まさしく「半径1メートル(いやそれよりも小さい)」のうちカフェの姿! その「喫茶山本」は、目次ページに、でかでかと登場しています。本当にコーヒーが美味しそう。 巻頭特集に登場した、古い家に住まう4人のうちカフェ、 共通するのは、ゆったりとした時の流れです。 丁寧に日々の暮らしを刻む、幸せな日常。 そんな空気感が、どのページからも流れています。 そして。 まさにこの本の主食になっているのが、本なかほどの「12人のうちカフェスタイル」特集です。 奮発して買ったTRUCKのソファでくつろぐ高階さん。 エスプレッソマシンでカプチーノを入れる小堀さん。 カリモクのひとり掛けソファが特等席という弓削さん。 ・・・・ みんな、みんな、自分が居心地いいように、工夫して、暮らしています。 24ページの風景のなかで、 心地よいリズムが聞こえてくるような、 それは呼吸であったり、音楽であったり、人の話し声であったり。 はたまた、美味しそうな匂いであったり…。 そんな軽やかな展開が続いたらいいな。 12人のうちカフェという、超プライベート空間に、ちょこっとおじゃましたような、そんな感じの誌面にしたいと、デザイナーのTUESDAYさんに、あれこれ伝えました。 各ページには、間取り図と一緒に、「うちカフェ」についての、一問一答コラムをつけました。 小さなコラムですが、ひとりひとりのパーソナリティーが伝わってくるような、みんなのうちカフェの秘密がぎゅっと詰まっています。 ・・・まだまだ、まだまだ。 ひとつ、ひとつの特集について、お伝えしたいことは、山ほどあります。 「うちカフェスタイルに似合う家具」では、 D&Department代表のナガオカケンメイさんのインタビューとともに、 カリモク、マルニ、天童木工といった、日本メーカーのロングライフデザインの家具を紹介。 今、カフェ好きの間で人気の、イギリスの老舗メーカー、アーコールの椅子、 サイドボードがめっちゃカッコいい、ビンテージのG-Plan そのセレクトでは定評のある、仁平古家具店の日本の古い家具・・・。 などなど、 この家具特集も、全身全霊を注いで取材しました。 私が心の底から、これはいい、みんなにおすすめしたい~! と思った家具を、その家具を愛する人々の思いと一緒に紹介しています。 「ふたりで楽しむ週末カフェ」では、 南青山の小料理屋「東京十月」の女将、埜田みわさんのご自宅と、 彼女が考えた、「洋風おばんざいレシピ」を公開。 飾りすぎない、気張りすぎない、ふたりのカフェスタイル(本当は、飲みスタイルなんですが)と、 食いしん坊・みわさんの、ボリューム満点のおばんざい。 ここも全10ページ、たっぷり見せています。 制作秘話も含めると、まだまだ話は延々尽きません。 が、この辺で。 続きは、このブログの「須藤敦子の編集ノート」」にアップすることにします! ◆目次◆ 古い家で のどかに ゆるりと なごみカフェ いつかは手に入れたい うちカフェスタイルに似合う家具 アーコールとG-Planに魅せられて のんびり過ごす、小さな空間。 12人のうちカフェスタイル 食べて、飲んで、くつろいで。ふたりで楽しむ週末カフェ うちカフェスタイルの収納アイデア うちカフェインテリア A to Z 私のおすすめ -カフェ編― 私のおすすめ - 人気ブログ&ショップ編― カフェスタイルのワンプレートレシピ #
by teshigotoclub
| 2012-05-04 15:16
| 暮らしをしあわせにする本
こんにちわ、須藤敦子です。
今回、私がご紹介するのは、『TOKYO図書館紀行』(玄光社 1260円)です。 先週末、知人に誘われて、ヨーガンレールの社員食堂に行ってきました。 普段は社員のみの利用なのですが、桜の季節だけ一般に公開してお昼ごはんやおやつが食べられます。 帰り道、ヨーガンレール社の向かいに、古い面構えの図書館を発見。知人と図書館の話になりました。 「僕が生まれ育った家の向かいには、赤レンガ図書館というのがあるんですよ、有名です」 ふうん。 今回、ご紹介する『TOKYO図書館紀行』は、本メルマガ101号の「最近、発売された おすすめ 暮らしの本」で紹介した本です。 知人が話してくれた「赤レンガ図書館」載っているかなあ、と再び、書棚から引っ張り出しました。果たして載っていました、やっぱり。 正式名称は、東京都北区立中央図書館。平成20年に完成したばかり、赤レンガ部分は1919年に建てられた東京砲兵工廠銃包製造所の建物がベースになっているそう。 さらに読み進めると、「・・・・椅子はデンマークの老舗家具メーカー、フリッツ・ハンセンのものなど・・・・(中略)・・・うれしいことに中庭テラスで読書することもできる・・」 とあります。 「フリッツ・ハンセンの椅子」、「中庭テラスで読書」の言葉に、行ってみたい気100%。 さっそく巻末のMAPで、場所を確認。王子駅か。うーん、いつ行けるかな、とさっそくカレンダーとにらめっこ。 心はもう「赤レンガ図書館」です。 「赤レンガ図書館」への“空想の旅”はさておき、この『TOKYO図書館紀行』には、歴史を感じる図書館、アートな図書館など、東京にある図書館のうち、30館が載っています。本の種類はもとより、図書館の建築やインテリアも紹介されています。 ふむふむともう一回、読み返していたら、第3章の「コミュニケーションが生まれる図書館」で紹介されていた「まち塾@まちライブラリー」に目が留まりました。 なぜって、そこにはわが家の近所の地名があったのです。 目黒区西小山にあるラウンジ・バー、「西小山ラウンジ」。 「まち塾@まちライブラリー」は、「館」のない図書館。 現在、東京・横浜に10か所、大阪に13か所、設置されている本棚だそう。 「西小山ラウンジ」はそのなかのひとつ。 さっそく、「西小山ラウンジ」で検索。 ありました。「西小山ラウンジ」 サイトには、残念ながら、“本棚”の詳細は載っていなかったのですが、日曜日は、「K’s Bar 」というワインバーになる、日曜日のお昼は、「フジコさんのちゃぶ台」となり、フツーのごはんが食べられる。との情報にこれまたくぎづけ。 「ダシを効かせたお野菜たっぷりのお総菜たちと、お肉やお魚、お豆、十五穀米ごはんに汁物・・・」 ここにも、心ときめくキーワードがいっぱい。 「赤レンガ図書館」への“旅”よりも、ご近所の「西小山ラウンジ」へ。 こっちほうが、かなり実現可能性が高そう。 図書館という、アカデミックな(!)お話をするはずが、いつのまにやら、バーの話に。 花よりだんごならぬ、本よりお酒です(笑)。 でもきっと、「西小山ラウンジ」にいったら、まちライブラリーもあるはず。 さあて、いつ行こうかな。 ──────────────────────── ◆目次◆ PART1 歴史を感じる図書館 PART2 アートな図書館 PART3 コミュニケーションが生まれる図書館 PART4 新しい世界と出会う、専門図書館 PART5 もっと深く本を知る図書館 #
by teshigotoclub
| 2012-04-15 16:08
| 暮らしをしあわせにする本
こんにちわ、須藤敦子です。
今回ご紹介する「しあわせ本」は、『Around Fog Linen』(Fog Linen Work刊 2010年)です。 以前、このメルマガで、fogの関根由美子さんの著書、『リネンワーク』を紹介したことがありました。 この『Around Fog Linen』も、関根さんが作った本です。 横長の版型、 表紙らしからぬ、とても小さなタイトル、 etc. ちょっと不思議な感じのするこの本は、いわゆる出版社が発行する本ではなく、fog が作ったカタログなのです。 号を重ねるたびに、どんどん充実していくfog 定番の商品カタログは、いまや高感度な書店では、たいてい見かけるようになりました。 『Around Fog Linen』も、カタログといえば、カタログなのですが、「fog の商品をどんなふうに使っているんだろう、撮影をお願いできたらおもしろいかも!」ということでできあがった、ちょっとした「実例集」なのです。 fog の商品を使っている、スタイリスト、カメラマン、海外のバイヤーなどが、自分たちの生活シーンのなかで撮影した、fogのあれこれ。 それぞれの人たちのページには、プロフィールとQ&Aインタビューがついていて(それも英語と日本語で!)、スナップ写真集の様相を呈しながらも、じつは楽しい読み物だったりする。 そんな心にくい本の作りに、心底しびれてしまいます。 一枚一枚の写真は、プロのカメラマンが撮ったものもあれば、素人のものもある。 バラバラなはずなのに、なぜか同じ空気感。 私が知りうるかぎり、この本は、世界一、おしゃれで、素敵、って思います。 関根由美子さんの素晴らしい感性の、もうずっと前から大ファンだったけれど、『Around Fog Linen』を知って、もう一人、ファンになってしまったのは、この本をデザインしたTUESDAYさん。 長い間、出版社というテリトリーのなかで、いわゆる書店売りの雑誌や本づくりをしてきてしまった私にとって、TUESDAYさんの誌面デザインは、そのどの定石にもあてはまらない、型やぶりな感じがしました。 fog に愛情を注ぐ関根さんの思いと、fogの商品が好き、という人たちの一体感。 そして、それをTUESDAYさんが、デザインという形でひとつにつなげたことへの素直な驚き。 圧倒的にかなわない、ということが、心地よく感じるほど、この本の魔力にとりつかれてしまいます。 一枚の小さなスナップ、インタビューのふとしたコメント。 ページをめくるたびに、自分の感性も磨かれるのではあれば、もう何回だってめくりましょう。 ここちよく心がざわめく、その感覚も感じるためにも。 ──────────────────────── ◆目次◆ M A R I A A L E X A N D R A V E T T E S E . . . 0 0 6 RYAN AND ALISSA 018 J U L I E B A I N . . . 0 2 6 R A E D U N N . . . 0 3 4 M A R I S A S H I M A M O T O . . . 0 4 4 J E N N I F E R C A U S E Y . . . 0 5 6 S A L L Y A N D C H R I S . . . 0 6 6 J E N N Y H A L L E N G R E N . . . 0 7 6 L E N A C O R W I N . . . 0 9 0 E L O D I E R A M B A U D . . 1 0 0 L O T T A J A N S D O T T E R . . . 11 0 B É A T R I C E P E L T R E . . . 1 2 2 #
by teshigotoclub
| 2012-04-09 08:17
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